趣味や好きな事を仕事にできたら、これ以上の事はないですよね。
増山さんは興味本位で取った整理収納アドバイザーの資格を活かして、仕事に繋げている方です。
趣味を活かして収入を得るには、どんなことを行えばいいのでしょうか?増山さんに伺ってきました。
片付け苦手は女性に多い?
増山さんは長年勤めていた広告代理店を辞められ、その時に友人から教えてもらったものが「整理収納アドバイザー」でした。元々、部屋の片付けに興味があり、軽い気持ちで資格を取ることにしたそうです。
そこで、資格取得のため講義を受けに行った時、面白いことに気づきました。
それは講義を聞いている9割が女性でした。片付け好きというより、自分が片付けられないから資格を取りたい方が大半。いわば料理ができない女性が料理教室に行く事に似ている感じだったのです。
意外と片付けが苦手な人って多いんだなー。整理や収納といったスキルが仕事になるんだな。
と感じたそうです。
増山さんの経験上、片付けが苦手な人は、コレクター気質の方や、洋服や化粧用具などを捨てられない女性などに多いそうです。ゴミがたまるのではなく、物がたまって捨てられないパターン。
これを解決する仕事が整理収納アドバイザーというわけです。
昔は整理は自分でしないといけないという風潮でしたが、今は苦手なことはできる人に任せるというスタンスの方も多くなっています。
テトリスのように綺麗に収まると楽しい
最近、自営業をされている、2階建ての戸建の方からの依頼があったそうです。
2階は物置き状態で、足の踏み場が全くない状態。特に洋服が多く、自営の仕事が忙しく片付けられないとのことでした。
増山さんは、部屋の全体像を立体的に把握し、依頼者にヒヤリングしながら、捨てるべきものは捨てるように促し、物を取捨選択していきます。思い出の物など個人個人で残すべきものは違うため、丁寧に話を聞いていく必要があります。
また同時に、物をどのように配置したり、収納すれば生活しやすいのかを考えていきます。
それがまるで、「テトリスのような感覚」なんだそうです。
部屋の物を、空いている場所にはめていくようなゲーム感覚を感じれることが楽しいと言われます。
そして綺麗になった部屋に喜んでくれる依頼者の方を見るとさらに嬉しいのです。
片付けが苦手な人は、片付け始めるまでの1歩が苦手なので、自分が片付けるきっかけ作りになれたらいいですね。
このように増山さんは考えています。
複数の事をやりつつ、趣味のスキルを上達させていく
もちろん整理収納アドバイザーだけで収入を確保することは難しいです。
そのため趣味のサッカーの審判をやったり、先輩のイベントを手伝ったりと収入を確保しています。
しかし、整理収納アドバイザーのスキルを高めたり、サービス認知を広げる活動を同時進行して行っています。
例えば気軽にネットショップを作れるサイトを活用し整理収納アドバイザーのスキルを売ったり。
またSNSを通じ、物が片付けられない人に対しコメントでアドバイスを行ったり、自ら片付け方のノウハウも発信しています。
気軽にスキルを活かせるエニタイムズも利用して、お小遣い稼ぎもしています。同時にそれは自分のスキル磨きに繋がっているそうです。
もちろん口こみにつながるのような地味な活動も欠かさず行っているとのこと。
ただHPを作って待つだけの販売や、購入しに来た方だけにアプローチする手法ではいけないです。でも個人事業主にとってはやり方が分からなかったり、時間がなかったりします。でも今の時代、個人でも出来る事がたくさんあるんです。
趣味を仕事にして収入を増やすことは大変ですが、ニッチな分野を見つけたり、自分のブランドを形成したり、発信の仕方や情報収集の仕方で全然変わってくると増山さん言います。
そしてスキルを磨いていけば、講師という仕事に繋がります。もしくは同じような個人事業主の方に販売促進方法を伝える仕事も考えられたりと、どんどん仕事の幅が変化していくのです。
増山さんのように趣味をベースにゲーム感覚の要素を取り入れながら、徐々に仕事の幅を広げていくことが、趣味を仕事にしていくためのポイントになってくるのではないでしょうか。