「看護師」のイメージは病院。「家事代行」のイメージは料理や掃除をする人ではないでしょうか?今回は、ナースあさみさんの看護師と家事代行という新しい働き方をご紹介します。ANYTIMESメディア顧問の佐々木俊尚氏のインタビュー記事です!
佐々木 今はどのような感じで働かれているのですか?
あさみ 6年弱、病院で看護師をしてきまして、消化器内科やガン終末期の経験をしてきました。また在宅医療にも興味があり、患者さんの生活支援も専門としています。今年から、非常勤(夜勤専従)の働き方に変えまして、同時に空いた時間に家事代行の仕事をしています。
佐々木 看護師と家事代行の両方をしている人って珍しいんじゃないかと思うのですが、なぜ家事代行を?
あさみ 元々、料理が好きなんです。ナースの経験も活かして減塩食など健康に気をつけた食事も作れますし。あとは、家事代行で働く時って「仕事」感覚ではなく、気分転換に近いんです。いい意味で違った感覚で働けるんです。
佐々木 仕事の内容がまったく違うから気分転換になるんだ、っていうのは新鮮な発想ですね。家事代行の依頼はどんな人から来るのでしょうか?
あさみ 30~40代の共働き夫婦からの依頼が多いです。小さいお子様がおられ、コンビニは気が引ける。けれど、家事に費やす時間がないご家族の方です。
佐々木 いま子供を育てている家庭は共働きが多く、みなさん忙しいからですね。
あさみ あちこちから依頼を受けていて気づいたのですが、冷蔵庫の中がぐちゃぐちゃですと、家全体もあまり片付いていないという相関関係があるようです(笑)。賞味期限が切れてる調味料や固まっている塩とか。本当に綺麗だった家は80件中1件くらいでした。
佐々木 それは私の友人たちを思い出しても、思い当たるところがありますね(笑。ところで看護師と家事代行というまったく違う分野の仕事をしていて、両立はうまく行っていますか?
あさみ 実は、看護師も家事代行も「暮らしを支える」点では同じなんです。看護師は清拭したり、布団を変えたり。家事代行はバランスのとれた料理を作ったり、部屋を綺麗にしたり。これらは生活の一部ですので、その方の生活を支援すると言う点では変わらないのです。一見違う職業でも、「視点」が同じなので、両立ができるのです。
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