《自宅サロンを開業したい人に》好きなことを仕事にする人が注意すべき3つのこと

近年働き方が変わりつつある中で、好きな事を仕事にする人が増えています。しかし好きな仕事=楽しいわけではありません。

今回は自宅サロンを開業した東城さんに、好きなことを仕事にする上で注意すべきポイントをお聞きしました。

東城 真利子 さん

ポーセラーツ、カルトナージュの先生

大阪に在住。営業職やIT企業に勤め、数年前にポーセラーツに出会いサロンを開業(ポーセラーツ&カルトナージュ教室ローズコラーユ)。高い技術と、丁寧なレッスンが受けられると、全国から生徒が集まる話題のサロンに。その過程でライフワークバランスを考え、自分自身の働き方を確立されている。

楽しいから好き

私がポーセラーツに出会ったのは2011年7月です。出会った瞬間、「なんてかわいい食器なの」と心を奪われた事を覚えています。今まで、ものづくりなんて殆どしたことがなかった私ですが、その時はすぐにポーセラーツの教室に通いましたね。とにかく作ることが楽しくて、作ったお皿やコップに囲まれた生活も嬉しかったのです。

その後、好きな事を仕事に出来たらどんなにいいだろう。家庭と両立できるやりがいのある仕事、それを胸に自宅サロン開業に踏み切ったんです。

東城さんの教室の様子

好きで始めたのに、いつの間にか仕事に

ポーセラーツのブームと重なり、またITスキルも功を奏し、集客は順調でした。すぐに資格が欲しい方や体験してみたい方、本気で学びたい方など様々でしたが、どんな生徒も受け入れ、開催頻度を増やし、忙しくなる毎日に充実感を覚えていました。

しかし忙しくなればなるほど、心の余裕は無くなっていき、好きで始めたのに、いつの間にか、ただの「仕事」に変わっていたのです。

そして仕事になると、些細な事も気になってしまうんですね。例えば、生徒さんのキャンセルに一喜一憂したり、メールの内容に敏感になったりと。小さなこともストレスになって、ポーセラーツを楽しんで教える事が出来なくなっていきました。

 

初心を忘れない

それから、何度も「私が本当にしたかった事は?」と自分を見つめ直しました。そして、出た答えが「ポーセラーツを純粋に楽しみながら教室を開きたい」という初心の気持ちでした。それに気づいてからは、3つの事を変えたんです。

 

1つ目は、集客にこだわらない事です。楽しさや私ができる事を伝えるだけでいい。集客を意識して、自分を売り込むから「仕事」になってしまうんだと気がつきました。

 

2つ目は、自分の教室のコンセプトに合わない方は断る勇気を持つ事です。ポーセラーツを深く学んでいきたい!と考えている方を中心に教えたいので、ただ資格がほしいいだけの人や趣味程度の人には、他のサロンを紹介したり、お断りをしていきました。

 

3つ目は、レッスン頻度は週3回程度と決めて、無理のない範囲でレッスンをするようにしています。レッスンも満席になりやすく、予約が取りにくい状況ですが、本当に来たい方だけ来てくれたらいいと考えるようになりました。

 

これらを徹底する事で、理想の生徒さんと好きな人とポーセラーツを楽しめるようになり、自身のライフワークバランスが整いました。

私も経験しましたが、サロン開業者の多くは集客にこだわり過ぎて、好きで始めた頃の気持ちを忘れがちです。

これは誰もがぶつかる壁です。早くここを乗り越えて、好きな事を楽しんで、好きのまま仕事にして欲しいです。サロンは自分が楽しまないと生徒さんも楽しんでもらえません。
 
楽しいところに人が集まるんです。結局はそれが一番の集客になるのです。
 

エニタイムズでも、こう言ったサロン開業者の方に、私の経験を伝えられたらと思っています。

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