チョークアートの描き方,書き方

認定講師が実践!仕上がりを1ランクアップさせるチョークアートの描き方

木版に特殊なペイントを施した「ブラックボード」に、オイルパステルで絵を描き、指で色を混ぜグラデーションを作りながら仕上げるチョークアート。オイルパステルの独特な立体感と発色が特徴です。

今回チョークアートの描き方を、認定講師の資格を持つmarqueesさんに教えていただきました!

marqueesさん
marquees さん
チョークアート作家

2009年モニークチョークアート協会認定資格プロフェッショナルコース修了、2012年同シルバーティーチャーズコース修了。子供から大人まで『世界に一つだけの作品づくり』をコンセプトに、チョークアートのオーダー製作、レッスンを展開。

準備するもの

  • MDFボード
  • ジェッソ(地塗り材)
  • ローラー
  • MDFボード チョークアート

    学校の黒板とは違うザラザラした質感のボードを使います。

    ネットや画材屋さんでチョークアート用のボードが売っています。自分で用意する場合はホームセンターでMDFボードを好きな大きさにカットしてもらい、ジェッソ(地塗り材)をローラーで塗って下さい。

    ジェッソには、オイルパステルの定着、発色補助の役目があります。

  • オイルパステル
  • ポスカ
  • ダーマトグラフ
  • マスキングテープ
  • 鉛筆削り
  • 定規
  • シリコンラッカースプレー
  • 綿棒
  • 新聞紙
  • チョークアート準備するもの

  • カーボン紙
  • 下書き用紙
  • チョークアート カーボン紙

下書き

チョークボードの上にカーボン紙、下書き用紙を重ね、ずれないようにマスキングテープでボードに固定します。

下書き用紙の上からペンで文字や絵のアウトラインをなぞって、ボードに写していきましょう。

下書きには色鉛筆を使うと、どこを描いたかわかりやすくおすすめです。(ボールペン、シャープペンでもOK!)

チョークアート マスキングテープで固定

チョークアートは”看板”というアートのため文字が非常に重要です!2~3mmずれているだけで仕上がりの印象がだいぶ変わってきてしまいます。

文字がしっかり揃っていると断然綺麗に見えるので、意識して揃えるようにしましょう!

チョークアート 下書き

【ワンポイントアドバイス!】
文字の上下のラインが揃っている場合、

  1. 定規を使って上下のラインを先に描く
  2. アウトライン(文字の外側の線)を描く

ようにすると、大きく崩れることなく綺麗に文字が描けます。

このテクニックは下書きだけでなく、色を塗る際にも使えますよ!

上下アウトライン

色塗り

文字は仕上がりのイメージに合わせて画材を変え、色を塗っていきます。

ダーマトグラフ

ダーマトグラフとは、芯にワックスを多く含んだ紙巻色鉛筆です。

書き味が色鉛筆とクレヨンの間といった感じで強弱や濃淡も自由自在に表現できます。

カサカサした質感を出したい時はこのダーマトグラフを使いましょう。

チョークアート ダーマトグラフ

文字や絵はアウトライン→中の順に色を塗っていきます。アウトラインを描くときは、頻繁に鉛筆削りを使って先端を尖らせると、描きやすいです。

チョークアート ダーマトグラフ濃淡

薄く塗ってみたり、ぐるぐる塗ってみたり、仕上がりのイメージに合わせて自由に塗っていきましょう!

ポスカ

ペンキで塗ったような仕上がりにしたい時はポスカを使います。

下の絵の文字(WELCOME)はポスカを使用しています。

ポスカで直線を描く時には、一本のラインをなるべく一筆で描くようにすると、つなぎ目なく綺麗に仕上がります。

【注意!】
描いている途中で、ポスカを絶対に強く押さないで下さい。強く押すと、インクが滲み出てきてボードが汚れてしまいます。

インクが出なくなったらペンを振るようにしましょう!

オイルパステルを使った色の重ね方

オイルパステル

絵はパーツごとに分けて、色を塗っていきます。

まずはオイルパステルの基本となる球体と面、2つの色の塗り方を覚えましょう!

球体の描き方

基本はベースとなる色、白、影を表現する濃い色の3~4色を使います。

  1. 中間色(ベースとなる色)を軽く塗る
  2. オイルパステル 球 手順1

  3. 光の当たるところをイメージしてを塗り重ねる
  4. オイルパステル 球 手順2

  5. 白の周りを中間色で塗り重ねる
  6. チョークアート 球 手順3

  7. 影となる部分に濃い色を塗り重ねる
  8. チョークアート 球 手順4

  9. 指で色を混ぜる
  10. チョークアート 球 手順5

この後は細かい部分を修正しながら、光の加減や色味を整えていきます。球の立体感を出すのがポイントです!

【ワンポイントアドバイス!】
色を混ぜる時は大きく直線的に指を上下左右に動かして混ぜるのではなく、指で円を描くように混ぜ合わせると、綺麗に仕上がりますよ!

ポーン チョークアート

面の描き方

サイコロやケーキなど、面を描く時には面ごとに微妙に色合いを変えるのがコツです。

白い面でも薄い茶色や黄色を加えて変化を加えることで、より立体感のある仕上がりになります。

チョークアート 面の描き方

塗り重ねているとオイルパステルの先端にダマができたり、他の色が混ざってきたりするので、適宜いらない布やティッシュを使って拭き取って下さい。

失敗を防ぐ小ワザ

ここで私が汚れや失敗を防ぐために、工夫しているポイントをお伝えします!

紙で隠す

汚れがつかないように描き終わったところは紙で隠して、マスキングテープで固定してしまいましょう。

全体のバランスを見たい時には片側だけ止めておくと、ペラっとめくれて便利です!

私はオイルパステルが手につかないように、利き手と反対側から描き始めるようにしています。

チョークアート 紙で隠す

マスキングテープを活用

きっちりベタ塗りしたい時には、塗りたい範囲の周囲をマスキングテープで止める→塗る→テープを剥がすと、ムラなく綺麗な仕上がりになります。

色を塗った所にも、インクが乾いていればマスキングテープを貼ってしまって大丈夫です!

チョークアート マスキングテープ

少し離れた所からチェック

チョークアートは結構離れた所からも目を引くので、描いている途中にボードを少し離して、完成イメージを確認しながら描くと良いですよ!

チョークアート 遠くから見る

仕上げ

汚れがついてしまった部分は、綿棒にジェッソを付けて塗り隠していきます。

細かい部分は黒色のダーマトグラフも使います。

チョークアート ジェッソ

ボードのフレームラインを描く時にもマスキングテープを貼ると描きやすいです。

太さは5mmを目安に定規で測り、オイルパステルで気持ちよく塗っていきましょう!

ラインを太めにすると、ラフな感じになります。お好みで調整してください。

チョークアート フレーム

微調整が終わったら、仕上げにシリコンラッカースプレーを使ってコーティングします。

シリコンラッカースプレーが耐久性に優れた汚れに強い塗膜を作ってくれるので、スプレー後はボードに触っても色が落ちることはありません。

スプレーは通常1回ですが、メッセージボードなど、チョークで書き込む箇所がある場合は3~4回スプレーをすると、表面が滑らかになって文字が書きやすくなりますよ!

チョークアート ラッカースプレー

スプレーが乾いたら完成です!世界に一つだけのチョークアートを、大事にしてくださいね!

チョークアート 完成

おわりに

チョークアートは、その方にしか描けない、オリジナルな作品を表現できる点が魅力です。

私のレッスンでは、一人一人のオリジナリティが活かせるようなレッスンをいつも心がけています。

将来は今の活動をさらに広げて、チョークアートの魅力を多くの人に伝えていきたいです。

人と人とのつながりを大切に、「私にお願いして良かった!」と言っていただけるように、これからも自分の技術と人間性を磨いていきたいと思います!

チョークアートレッスン

エニタイムズではmarqueesさんのチョークアートレッスンを受けることができます。

お店の看板や、自宅用のインテリアとして、世界に一つだけのウェルカムボードを作ってみてはいかがでしょうか?

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marqueesさんの作品集

Instagramでmarqueesさんのチョークアート作品を見ることができます!

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