ギターで弾き語り、挑戦してみたいけど難しそう…中には練習を始めてみたものの上手くいかず、途中で挫折してしまった方も多いのではないでしょうか。
弾き語りを楽しく、最短時間でマスターできる練習方法とは?エニタイムズでギターレッスンを行うぎたーきたーさんに、短時間で弾き語りをマスターするコツについてお聞きしました。
絶対に正しい弾き方はない
最初にお伝えしておくと、ギターの演奏に”絶対に正しい弾き方”はありません。目指す音楽のスタイルや手の大きさ等によって、最適な弾き方は人それぞれ違うからです。自分に合った弾き方は、自分で探していく他ありません。
わかりやすい例として、Justin King というアーティストの『Untitled Project』という曲は、全編に渡ってタッピング奏法(※)のみで演奏されています。また動画をご覧いただくとわかる通り、曲の途中に左右の手を交差させなければ演奏できないフレーズが含まれています。
(※)右手や両手でネック上の弦を指でたたいたり弾いたりして音を出す奏法
このような弾き方は一般的なギターの奏法とは異なるため、ギター教室の講師によっては”邪道”だと言う方もいらっしゃいます。しかし私は「絶対に自分が正しいと思っている弾き方」を押し付けるような指導方法に違和感を感じています。個々人の多様性を尊重しながら、自分の表現したい音楽にギターの弾き方も合わせるべきだと思うのです。
この記事を読んでいる皆さんにも一般的なセオリーのみに固執せず、練習をする中で是非、自分なりの奏法を見つけていっていただけたら嬉しいです。
短時間で弾き語りをマスターするために
短時間で弾き語りをマスターするために、私のレッスンでは以下の3点を重要視しています。
- 目標を立てる
- 運指を簡略化する
- ゆっくりなテンポから練習する
目標を立てる
練習を始める前に、必ず目標を立てましょう。
2時間の練習時間の中であれば、その中でどこまでできるようにするのか。目標を立てることで練習の質も向上します。
弾き語りの運指を簡略化する
初心者の方が躓きやすいのが運指です。実はこの運指、弾き語りに関して言えば必ずしも楽譜通りに演奏しなくても、それっぽく聞かせることができます。最初に運指の難易度を下げることは、練習を楽しく続ける上で大事なポイントです。
例えばFコードの運指は初心者には特に難しく、鬼門とされています。一般的にはバレーやセーハと呼ばれる奏法を用いて、親指以外の指を全て使って弦を押さえなければなりません。しかも人差し指だけで3本の弦を同時に押さえならず、これが初心者には難しい…
私のレッスンでは、初心者の方には簡略化した運指をお伝えして、躓きやすい運指のハードルを大きく下げています。Fコードなら使う指を4本から2本に抑えながら、Fコードの代わりに使える和音を出すことができるのです。
弾き語りはあくまでもギターより歌がメインとなるため、簡略化した運指のコードでもそれほど違和感はありません。私はむしろ運指に四苦八苦することで、練習自体を楽しめなくなってしまうことを危惧しています。
またこの練習方法のもう一つのメリットは、簡略化させた運指から元の運指に戻すことが非常に楽な点にあります。はじめに基本的な運指のポジションや感覚を体で覚えることができるので、最短時間で1曲マスターすることができます。
Fコード以外の運指に関しては、実際のレッスン内でレクチャーさせていただきます。この簡略化させた運指を学べることが、私のレッスンの醍醐味です。
ゆっくりなテンポから練習する
もう一つ、弾き語りの練習をするにあたって重要なのがテンポです。いきなり原曲のテンポで練習するのではなく、最初はかなりゆっくりなテンポから練習を始めましょう。
出ている音が合ってさえいれば、どんなにゆっくり弾いてもOKです。リズムも最初はできるだけ簡略化させた弾き方から初めて、慣れてきたら徐々に弾き方を工夫していってください。
まとめ
もう一度練習ステップについてまとめると、
- 目標を立てる
- 運指を簡略化する
- ゆっくりのテンポから練習する
- 弾き方にリズムをつける
- 徐々にテンポを上げていく
- 運指を戻す
となります。この練習法を習得すれば、2時間で1曲マスターすることも不可能ではないです!
私のレッスンでは生徒さんの音や弾き方を矯正するのではなく、個性をさらに進化させることを心がけています。
他のギター教室のレッスンは受けてみたけれど続かなかった方、押しつけられるタイプのレッスンが苦手な方は是非、私のレッスンを受けてみてください。
前述の『Untitled Project』の演奏についてのレッスンも可能ですので、こちらからお気軽にご相談ください↓