過去、色んなタイプの賃貸物件に住んできて、トイレのトラブルも何度か体験しました。
トイレタンクについては、「今まで一度も見たこともない」という方から「自分で定期的に掃除・点検している」という方までいらっしゃると思いますがトイレタンクの構造と、掃除について、簡単にご説明いたします。
1、構造
まずはトイレタンクのふたを開けてみましょう。
最もよく目にするタイプの洋式トイレのタンクには、常に一定の水が溜まっています。
用を足して、タンクの外側のレバー【大・小】を引くと、そのレバーがタンク内にためている水の栓を開き、水がジャーッと流れ出るしくみになっています。
簡単な構造ですね。
そして水が流れ出てしまうと、再び下水道から水がトイレタンク内に一定量入ってきて次の時にそなえてたまります。
水量の調節のために浮き輪が入っています。
たとえば近所で水道工事が行われ、下水から砂利をふくむ水が流れ込んできたりするとトイレタンク内のつまりの原因になります。
タンク内に水が入ってきてたまり、ジャーッと外に流れ出るまでにフィルターを通るのですが、砂利など、ごみは、このフィルターの目詰まりを生じさせやすいです。
2、掃除できる場所
トイレタンクのふたを開けてみると、上記のとおり、シンプルな構造なので部品は意外に少ないです。
目に見えるところは普通のやり方で掃除できますし、さわるのに特別注意するような危険なものはありません。
でも、もしも小さな部品をなくしてしまったり、万一、ホースやレバーを切ってしまったりしたら大変なので、変な力をかけて壊さないようにしてくださいね。
※基本的に小さな軽い部品が多いので、力が必要な作業はないです。
3、掃除の方法
新しい物件だと、トイレタンク内もおそらく新しくてきれいだと思います。
素手での作業になると思いますが、水が常に流れて入れ変わっている場所なので意外にきれいです。
ふたを開けてみて、一般的な掃除と同様に、内部と部品の汚れをきれいにすればよいです。
ふただけのタイプだと簡単に取り外せますが、上に手洗いの水道が付いているタイプの場合はふたを取るのが手間です。
ふたと水道をつなぐパイプを外して、取り外してください。
ふたをずらした状態のままでも作業はできますが、やはりふたを取った方が安心ですし、何より作業しやすいです。
ふたを外すときは落とさないようにくれぐれもご注意ください。
掃除の前に、タンクの外側にある「止水栓」を締めておきましょう!
これは必須です。締めていないと、栓が開いた時に水が流れ込んできます。
止水栓は、手でひねるだけのタイプとドライバーが必要なタイプがあり、ドライバーが必要だとちょっと面倒くさいですが。
どちらのタイプかは見ればわかります。水道のようなハンドルが付いていれば、ひねって締めるだけです。
付いていなければ、ドライバーを使って締めます。
水を一度流しておくと、タンク内の水量が減って作業しやすいです。
パッキンなどの部品をさわる時に手が黒くなると思いますのでご注意ください
(水道の蛇口に飛沫シャワー口などをつけているときと同様の黒い汚れが付いています)。
洗剤を使うとカビの原因になるような気がするので、私は単純にブラシで汚れをこするにとどめていますが、トイレの便器を洗うような中性洗剤を使うのも可です。洗剤が残らないように流せばよいです。
栓、フィルター、パッキンなど、分解できそうなものは分解して洗います。
フィルターは外に出してきれいに水洗いできます。
どれもプラスチックの軽い部品なので、簡単な手作業で分解できると思います。
古い物件で、内部がヒビ割れて黒ずんでいるとか、長年の汚れやカビがたまっていたりするとブラシだけでは取りきれないかもしれません。
固いサンドペーパーでこするなど外のお掃除と同様になさってみてください。
もしカビ取りの薬を使用される場合は、狭い個室内ですので換気に十分ご注意ください。
ちなみに私は以前、フィルターが目づまりしたときに、You Tubeで詳しい分解の仕方の動画を見つけ、とても参考になりました。
トイレでの作業の大変なことは、やはり個室で狭いというところだと思います。
ずっとトイレタンクをのぞきこんでいるとしんどいですので、無理な体勢で長時間作業しないように、腰を痛めないようにしてください。
そして、作業が終わったら止水栓を元のようにゆるめて水が流れるようにして完了です。
≪まとめ≫
目に見える部分は自分で掃除できます。
水がたまっている場所なので、たとえば軍手が使えないなどの違いはありますが基本的には一般的な掃除と同様に考えればよいと思います。
トイレタンクよりも先の部分のつまり、下水トラブルについては、業者に見ていただきましょう。
そして、時々はトイレタンク内をチェックしてきれいにすることでトイレを長期間、快適に使えると思います。
毎日使うものですから大切にしたいですね。
意外に簡単ですので、したことのない方はぜひトライなさってみてください。
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