カーボンヒーターの電気代についての記事
暖房器具には色々有るけれど
この時期になると家電量販店には暖房器具を買い求めるお客様で一杯になります。
皆考えている事は同じです。
「寒い思いはしたくない」その一心です。
でも、買い求める品物は人それぞれ違います。
暖房器具の使用方法や用途が違うからです。
昨今は暖房器具をはじめとして、電化製品も、その性能や電気代を如何に節約出来るか。
効率的に使用するには何が適当か。
所謂「エコ」を意識した商品が多いですし、その辺りを主眼に品定めをする人も多い筈です。
多種多様な暖房器具の中から適切な商品を選びたいものです。
そして、お値打ちに購入し暖を取りたい。
2.では何をどうのように選べば良いのか
大きな括りで「暖房器具」と言えど、暖炉も湯たんぽもその範疇に入る訳ですが、ここでは電気代がかかる暖房器具の中で何を選べば良いのかを解説していきます。
炬燵、ホットカーペット、ハロゲン、カーボンヒーター、電気ストーブ、石油ファンヒーター、エアコン、パネルヒーター等。
使用場所や人数、もっと言えば、好き嫌いも有るでしょうが、一番良いのは電気代が安く済んで、尚且つすぐに温まる。
これに尽きるのではないでしょうか。
さて、暖房器具と言う部分を、少し電気代と言う視点を離れて、使用用途の面から考えていく事にしましょう。
大きな空間を温かくしたいと言う場合は、エアコンが電気ストーブ、石油ファンヒーター等、空気を噴出・対流させる製品が有効でしょう。
出力と空間を万遍なく暖めるにはそういうタイプの商品が良いでしょう。
その反対に、スポット的に短時間の暖房を求めるのなら、ハロゲン、カーボンヒーター、パネルヒーター等が有効でしょう。
狭い室内の空気を温めて暖を取ったり、個人的に温まりたい時等は有効です。
炬燵やホットカーペット(もしくは床暖房)は空間を暖めるのには、空気を対流させ無い為効率的ではないですし、温まり方も温める場所も床面の一部と言うニュアンスになりますので、即効性に欠けます。
ここで言える事は、使用する空間、暖める温度、温まるまでの時間、機器の使用時間(その場所にどれだけの時間滞在するか)、機器の種類の種類によって、電気代はかなり違ってくると言う事です。
3.カーボンヒーターの電気代
結論から言うと、電気代の掛かり方は温まり方(パワー)にも左右されます。
強力に温める力を持っている暖房機器は、電力もしっかり使います。
つまり電気代は高くつくのです。
完全な比較は出来ないですが、目安として一時間使用した場合の電気代を算出した場合、エアコンは38円、電気ストーブは27円、セラミックヒーターは30円、カーボンヒーターは23円(数字は最大値比較/消費電力は平均900~1000Whで計算)となります。
単純に「温める」と言う基準で電気代を計算するとカーボンヒーターが優位に立ちます。
但し、温まり方や有効面積・空間は機器によって異なります(項目2に挙げた通り)が、総じて言うと、個人で使用するのであればカーボンヒーターが電気代を安く上げる暖房機器と言えるでしょう。
無論、先程も述べました通り、適材適所と言う面では何が適切かと言う部分は見方が分かれるでしょうが、それぞれの特徴を勘案した上で「温まる」と言う部分では、カーボンヒーターは効率的で即効性がある。尚且つ、個人で使うのであれば最も電気代が安く済むのです。
逆に言えば、エアコンをずっと使い空間を暖めようと思うと、かなりの電気代が掛かると覚悟したほうがいいでしょう。温まる体の部位も器具のそれによって違ってきます。
4.そもそもカーボンヒーターとは?
効率的な使用方法等(節約しながら上手く活用する方法とは)
では、そもそも電気代が安く済むカーボンヒーターってどんなもの?と言う素朴な疑問が湧きます。
その辺りを解説します。簡単に言うと電気ストーブの一種で、電気を使用します。
同種の電気ストーブとしては、ハロゲンヒーター、セラミックヒーターがあります。
これらは殆んど同じ様なロジックで動くが、電機を導電性の発熱体に流して、熱を発生させるシステムです。
その誘電体の種類によって特徴が異なる。共通して言える特徴としては、燃焼系ではないので空気を汚さない。
これが最大の特徴であり、実感として余り空気の乾燥を感じません。
上記に挙げたヒーター類は主に「輻射式」で、温めた誘電体を赤外線にして放射する方式をとります。
誘電体はハロゲンランプ(簡単に言うと電球)、セラミックヒーターは石英ガラスにニクロム線をコイル状に通し電流を通して、ガラスを温める方式です。
比較的安価に製造する事ができる。カーボンヒーターは炭素繊維を石英管に封入して通電し温める方式をとる。
ハロゲンやセラミックに比べて熱の放出が強く、その放出されたエネルギーの大半が赤外線領域に放射される事で、同じ電流を流した場合の熱量が、他のそれに比べて効率が良いのである。
もう少し端的に言えば、同じ電気代で計算するとより強く温かくなると言う事である。
効率的に、温めようとすると電気代の兼ね合いもあるがエアコンで全体的に温めておいて、カーボンヒーターで局所的に温める。
そういった使い方が良いのかなぁ思います。
即効性を求めるのであれば、火力が強く空気を噴出する燃焼系に軍配が上がりますが、空気を汚してしまう、乾燥する事で体がシンドイ思いをする場合は、カーボンヒーター等の電気ストーブ系を使用する方が良いでしょう。
5.まとめ(適材適所で使う事)
逆手にとって考えると、夏の冷房は扇風機、エアコン、サーキュレーター大体それくらいなのですが、暖房器具は多種多様です。
最近では暖炉も見直されてきて、新築のご家庭で検討されている方も多いのです。
電気代を安く済ませようと思えば、使わないに超した事はないし自然の力、お日様が一番。
と言う風になるわけですが、暖房器具は適材適所、部屋や家屋の性質、使用目的や空間の広さ、そして電気代を含めたランニングコストを考えて器具の選択をしたいものです。
欲を言えば、電気代が下がってくれれば尚良いのですが。懐は冷たいまま、お財布は火の車な訳ですから。