誰しも今までの人生の中で「失敗」してしまったことってありますよね?
でも、その「失敗」を人生の汚点とするか、人生のバネにするかで、
その後のその人の生き方が大きく変わってきます。
今日ご紹介する渡部初さんは東京理科大学の4年生で、保育士の資格を持っています。
彼の夢は日本一の保育園をつくること
ただ彼には在学中に大きな失敗をしてしまったのだとか。
渡部さんの失敗とは何だったのか、そして、彼が今の夢を抱くようになったのはなぜか。
お話をお聞きしてきました。
憧れの保育士。でも現実は・・
もともと子供が好きだった渡部さん。
将来は保育士としてたくさんの子供に囲まれて働きたいと昔から考えていたそう。
高校生の時に念願だった保育園でのアルバイト経験を果たします。
しかし、保育園の現場では長時間労働で肉体的にも精神的にも疲れ果てた保育士が
たくさんいたそうです。
保育士は「辞めたい」と口々に言うんです。
憧れだった仕事ですが、現実を初めてみた感じがしました。
幸せに感じていない保育士のもとで育った子供たちはどうなるんだろうと不安になりました。
夕方まで子供を預かる保育園では、子供が帰った後に事務作業などを行うため自然と労働時間が長くなるといいます。
保育士はみんな子供が好きでこの仕事に就いたのにほとんどの人が残業といった
「外的要因」で不満を持ち辞めていく現実があるそうです。
人生初の失敗
現実をみたことで保育士になる夢はさらに強くなった渡部さん。
とりあえず、保育士資格を取ろうということで在学中に国家試験を受けたそうです。
実は、国家資格と期末テストの期間がちょうど同時期で、勉強が恐ろしく大変でした。
試験1ヶ月前から毎日17時間は勉強していたと思います。(笑)
そして、国家試験の合格発表日と単位取得判定日も同じだったそう。
正直、単位は普通に取れていると思ったので、とにかく国家試験が不安でした。
国家試験は無事合格!ですが・・
単位を1つ落としてしまい、留年が決定しました。思ってもいなかったので、唖然としたのを覚えています(笑)
なんと、不安に感じていた国家試験は合格したものの、余裕だと思っていた単位を落としてしまった渡部さん。
最初はショックでしたが、今思えばあの経験が人生を変えたと思っています。
多分留年していなかったら、保育園をつくろうなんて思っていなかったでしょうし、今の自分はないと思います。
日本一の保育園をつくりたい
そんな渡部さんは、現在「キッズプロジェクト」という団体に入り保育者や保育者を目指す学生に向けて
交流会やディスカッションを行って活動を行っています。
2017年の4月にはなんと保育園ができるそうです。
「日本一」の定義は人それぞれだと思います。でも、僕は保育士が楽しく働ける環境を創っていきたいと思います。
仕事は楽しくなければいけませんから!
そのように話す渡部さんはとても頼もしく、これからの活躍がとても楽しみです。