メッセンジャーの仕事を楽しんでいた秋和さん。
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しかし2008年、ある出来事をきっかけに、秋和さんに思わぬ転機が訪れます。
内なる才能に気付かされる
順調だった秋和さんの人生を、2008年突如起こったリーマンショックの波が襲います。
なんと不景気が原因で、メッセンジャーの仕事を辞めなければいけないことに…
さてこれからどうしようかと、仕事を失ったことを機会に考え直します。
考え抜いた末、自分がずっと好きだったことを仕事にしてみようと一念発起。
「趣味なんか仕事にできるもんじゃないし、大変だからやめなさい。」という両親の反対を押し切って、ついに園芸の世界に飛び込みました。
最初に入った園芸店で働き始めて2,3ヶ月、そろそろこの園芸店を辞めようかなとなんとなく上司に話をしていると、思わぬ返事が返ってきます。
「なんで辞めるの?秋和の才能にはみんな驚いてるよ。やっぱり子供の頃から植物を見てきてるやつには敵わない。辞めるなんて考えなくていいよ。」
この時、知らぬ間に身についていた自分の才能に気付きました。
子供の時に培ったことって深く入っているんだなと感じました。でも私はそこで辞めないんじゃなくて、逆に辞めてもっと好きなところに行ってやろうと思ったんです!昔から人から評価されても鵜呑みにしない天邪鬼なところがありまして(笑)褒められて伸びるタイプじゃないんですよね。
尊敬する恩師との出会い
周囲の期待を振り切って最初の園芸店を飛び出した秋和さんは国際バラとガーデニングショウというバラのイベントで求人広告を見つけます。
植物業界で有名な著書を出している村田バラ園の村田晴夫さんとの出会いでした。
もっと技術を磨いていきたいと入った村田バラ園で、1年ほど仕事を続けます。
バラ園を巣立ってからも、村田さんは親身になって秋和さんの面倒を見てくれました。
秋和さんは村田さんのこの言葉がなかったら、今の仕事はなかったと断言します。
村田さんに言われたんです。「世の中に出ている本には、実はよくよく自分で考えてみればわかることしか書いていない。どんなに詳しく書いてあってもそれはそこまで。世の中の玄人たちはそっから先で勝負しているんだ。」と。それを聞いて、もっともっと自分でやってやろうと思いましたね。
秋和さんは、村田さんが亡くなる直前までお付き合いがあったといいます。
自分の背中を押してくれた恩師との出会いが、秋和さんのチャレンジ精神をさらに掻き立てました。