新型コロナウィルスの流行により、働き方が改めて大きく見直されています。
在宅勤務が増えたり、副業を行う人も多いのではないでしょうか。
新しい働き方、生き方を模索する時、
「私は本来何がしたいのか?自分の軸は何だろう?」と多くの人は考えるのではないでしょうか。
でも、その答えが明確にある人はほんの一握り。
そして、新しいことを始めようとまで思わなくとも、何かを変えたいと思った時、どこから手をつけたら良いかわからず、結局日々の忙しさにかまけて、そのままになってモヤモヤしていたり・・。
本当にやりたいことや、自分が社会や他者にどんな影響を与える人になりたいか、なんて考える余裕を持つのはハードルが高いことだと思います。
そこで、今回は長年リサーチのお仕事をされてきたみっつぁんさんに、シャネルというブランドに関わってきたご経験から、ブランディングの大切さと可能性の開き方についてお聞きしました。
ご自身の生き方や働き方に重ねて一度考えるきっかけにしてみてください。
みっつぁんさん

2018年ジャートム株式会社を設立。「マーケティングリサーチを味方につける」を旗印に企業や個人にリサーチの活かし方を伝えるリサーチコンサルタントとして活動中。
著書: 「一発OK! をもらえる人の エビデンス仕事術」(SBクリエイティブ社、2019年6月)
すご福(すごい福井人になる!ゼミ)というコミュニティを主宰し、今はまだ首都圏に在住であることを逆に強みとして、主に県外・国外のリソースと福井との新しい結び付きを演出することを通して、故郷・福井県の人々を応援する活動も行っている。
ブランドにおける枠組みの大切さ
「シャネル」と聞いて、まず何が浮かびますか?
高級感、上品さ、女性、バッグ、香水・・。
様々なものが思い浮かばれると思いますが、みなさんの頭に浮かんだもの、それがまさにシャネルのブランドを支える重要な「枠」(コード、規範)になっています。
この枠が、シャネルをシャネルたらしめているといっても過言ではありません。
どのブランドにも言えますが、その枠にはブレがなく、裏切りがないところに共通点があります。
老舗と呼ばれる古いブランドであっても、ずっと昔から変わらずに存在しているもの、それが「枠」(コード、規範)です。
これがあるからこそ、「シャネルといえば?」の質問に対してもパッとすぐにイメージが頭にすぐ浮かんでくるんですね。
では、シャネルは長い年月の間、ずっと同じ枠組みで歩み続けていたのでしょうか?
答えはもちろんノー。
その枠は時代の変化、そしてそれに伴う人々の考え方の変化に対し、柔軟に広がってきています。
変わっているのではなく、広がっている。
これが、ブランドにおける枠組みのポイントと言えます。
例えば、ココシャネルさんが生きていた頃のスーツといえば、膝が隠れる長さのスカートが一般的でした。
それが、時代とともにミニが流行ったので、しっかりとその長さは短くなっています。
長さは短くなっていますが、ブランドのスタイルは変えなかったので、しっかりと「シャネルらしさ」のあるスーツとして世に出ているのです。
時代に即して、ブランドの枠組み(規範、コード)を広げていったのです。
ガラリと変わる必要なんてない
私たち自身、何か新しいことをしたい、変化をもたらせたいと思った時、全く新しいことからチャレンジしなければと思うことはありませんか?
つまり、枠組みの「外」で考えようとしてしまいます。
でもそんな必要はなく、枠の中から考えることが大切。
180度考え方を変えて、チャレンジする必要なんて全くないのです。
イノベーション(inovation)とは中に新しさを入れる(結合する)という意味のほかに、 中を新しく見つめるという意味があります。
シャネルがブランドの枠組みを大切にしながらその枠を押し広げ、現在の形になったように、私たち自身も現状の自分を見つめて、そこから何ができるかを考えることが自分自身のイノベーションにつながります。
あなたの今大切にしている枠(規範、コード)は何ですか?
家族との時間を大切にすること?
自分の好きなことに力を注ぐこと?
とにかくお金を稼ぐこと?
どんなことでも良いと思います。
まずそれを大切にすることが自分軸となり、セルフブランディングの第一歩になっていきます。
弱みや課題はチャンスと紙一重
自分自身を内観すると、必ず弱みや、解決したい課題が出てくると思います。
それが、自分の枠を押し広げる可能性を秘めているということも重要な観点です。
シャネル創業者のココ・シャネルさんの例を見てみましょう。
彼女が生み出した製品は社会への怒りや反骨精神に基づいていたと言われています。
有名な名言にはこんなものもあります。
「翼を持たずに生まれてきたのなら、翼を生やすためどんな障害も乗り越えなさい」
シャネルさんは12歳という若いときに母親を亡くし、修道院に預けられ、孤児として育ちました。
彼女が生み出した製品のいたるところにこの修道院からインスピレーションを得てデザインされたものが数多くあります。
シャネルさんが預けられたオバジーン修道院のステンドグラスは、シャネルのロゴであるCCマークの元になったと言われているそうです。
そして、シャネルのシンプルかつ上品な製品の数々には、修道女の服からもアイディアが取り入れられたと言われています。
シャネルさんが孤児として修道院で育ったことをマイナスとして捉えるのではなく、その経験を活かしたからこそ現在のシャネルの姿があるのですね。
(※写真はオバジーン修道院のものではありません)
私たちにしても、普段抱えている悩みや課題など一見マイナスに思えることが、自分の枠を押し広げる可能性の一手になることもあります。
そういう意味でも、まずは自分を正しく知り、今まで大切にしてきた枠に基づいてこれからどうなりたいのか、どういう姿でいたいのかを深めていってはいかがでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
有名ブランドの一つであるシャネルから学ぶ、ブランディングの大切さと自分の可能性の広げ方。一度ご自身に当てはめて考えてみてはいかがでしょうか?
また、この記事に記載の「内観」に関するオリジナル手法「脳内検索から始めるセルフブランディング計画」についてもう少し詳しく知りたい方には、みっつぁんさんのサービスチケットを利用して個別に、やり方の説明を聞くことができます。
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脳内検索から始めるセルフブランディング計画:https://www.any-times.com/ticket/71307
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