丸くて小さくて、かわいらしい里芋は昔から人気の野菜。
でもジャガイモやサツマイモに比べて、スーパーで手に取る機会は少ないかもしれません。
レシピが少ない、ぬめりが苦手など理由はいろいろありますが、実は里芋はむくみを解消する成分を含み、食物繊維を多く含むとても優れた野菜なのです。
また、 里芋はサツマイモやジャガイモに比べてカロリーが大幅に低いのもうれしいところ。
いつもの煮っ転がしもいいですが、ちょっと目先を変えたレシピで里芋を食べてみましょう。
【1】相性ばつぐん、里芋と小豆のいとこ煮
いとこ煮というとかぼちゃと小豆を合わせたものが人気ですが、里芋でも作れます。
お鍋に砂糖と少しの醤油で薄めに味付けしただし汁を沸かし、洗って皮をむいた里芋を入れて煮ます。
里芋が大きければ2つに割りますが、食感を活かすためにはあまり小さくしないようにしましょう。
里芋に火が通ったら、ゆで小豆を加えます。最近は缶詰やパックのものが売っているので、上手に利用しましょう。このとき小豆に砂糖が入っているなら、煮汁の砂糖をなしにするか控えたほうが味がすっきりします。
ことこと数分、小豆と里芋の味がなじんだら出来上がりです。
かぼちゃで作るよりやさしく上品な仕上がりになります。
あまり醤油を強くせず、味が薄いなら塩で調節すると里芋の白さを活かすことができます。
火を強くして煮崩れるとせっかくの触感が損なわれるので、中火から弱火でやさしく煮てください。
里芋の主な成分はでんぷんですが、小豆に多く含まれるビタミンB1はでんぷんの消化を助ける働きがあります。
疲労回復効果もある人気のビタミンです。
さらに小豆には利尿作用がありますがら、こちらもむくみ解消には効果的ですね。
ついつい里芋は醤油味の煮物にしてしまうという方も多いと思いますが、作り方はほとんど同じで目先の変わるこんなレシピはおすすめです。
ちなみにいとこ煮という名前は、味の煮ているものを取り合わせるから、という説もあるそうです。
【2】洋風アレンジ、里芋入り和風クリームシチュー
里芋と相性のいいレシピは和食だけではありません。
子どもさんに人気のクリームシチューにも里芋は使えます。
ここでは市販のシチューの素を使ってお手軽に仕上げましょう。
一般的な作り方では最初に肉と野菜を炒めますが、油をひかえてカロリーを抑えるため、炒めずに作るレシピをご紹介します。もちろんお好みによっては油で炒めても結構です。
里芋は大きめのひと口大、ニンジン、玉ねぎも大きめに切ります。
それぞれの触感を活かすため、材料は大きめに切るのがおすすめです。
鍋に分量のお湯を沸かし、硬い野菜から入れていきます。
里芋は煮すぎると崩れてしまうので、くれぐれもあとから入れましょう。
ここがこのレシピのおすすめポイントですが、和風というからにはさらにもうひと工夫して、いつもの鶏肉や豚肉でなく、思い切って練り物を使ってみましょう。
実はクリームシチューには練り物も合うのです。
はんぺん、ちくわなど油で揚げていないものが特に相性がいいようです。
お肉に比べて煮込み時間もかかりませんから、時短にも役立ちますね。
さらにもうひとつ、長ネギを加えましょう。白ネギをぶつ切りにして、軽く煮込んでいきます。
あまり早くから煮るとこれも煮崩れてしまうので、最後でいいでしょう。とろりと煮えたネギの甘さは格別です。
主役の里芋がホクホクに煮えたらできあがり。仕上げに生クリームや牛乳を加えるといっそうコクがでます。
練り物が苦手な方は、ソーセージで代用するのもおすすめ。子どもに人気です。
【3】ご飯のお伴にも、お酒にも、ゆずみそをかけて
こちらはきぬかつぎのアレンジレシピ。
食欲をそそるゆずみそでいただきます。
里芋は洗います。
皮つきのまま蒸してきぬかつぎにするとよりおいしいですが、もちろん皮をむいて茹でてもかまいません。
これもあまり小さく切らず、できれば丸のまま、ほっこりとした食感を楽しみましょう。
ゆずみそはご家庭で作ると手間ですが、市販で香りのよいものが売られています。
上手に使いましょう。
里芋だけでもいいし、一緒にこんにゃくを茹でればお酒のお伴に、鶏肉を添えるとご飯のおかずに人気です。
茹でた里芋を潰して片栗粉を加え、油でさっと焼いた芋もちにもゆずみそは合います。腹持ちが良いので夜食にもいいでしょう。
さらにこのゆずみそにひと工夫。摺った黒ゴマをたっぷり加えてみてください。ゴマの香ばしさが引き立つ、男性に人気のおつまみになります。
ゆずみそを肉みそに変えれば、ボリュームたっぷりのおかずになります。この場合はゆずの皮を肉みその上にふりかけると、いっそう食欲をそそるレシピです。
まとめ
里芋のレシピはまだまだ書ききれないほどあります。
今回は手軽に出来るものをご紹介しましたが、薄く切って油で揚げてチップスにしてもいいし、ホワイトソースを合わせてグラタンにすれば、男性に人気のおかずになります。煮っ転がしにバターを加えれば、ちょっと目先が変わります。
古くから日本人が愛してきた、庶民に人気の里芋レシピ。毎日の献立に上手に使って、もっと楽しみたいですね。
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