寒くなってくると、お味噌汁が恋しくなりますね。
お味噌汁の中でも、とくに具たくさんで体が温まる豚汁。
豚肉やごぼう、にんじんなどが入っていて、飲むというより食べる味噌汁に分類されるのですが、外の風の音を聞きながら飲むと、より美味しさが増すものです。
今回は豚汁のレシピについてご紹介します。
◆基本の豚汁
豚汁はその名の通り豚肉を入れた味噌汁で、野菜と一緒に煮た日本発祥の料理です。
お肉と野菜がバランスが良く摂れ、具たくさんなので一年中活躍しますが、とくに寒くなってくると頻繁に登場します。
豚肉とごぼう、にんじん、大根、ねぎを入れるのが基本ですが、先に材料をきっておきます。
豚肉を小さめに切り、ごぼうは斜め切り、にんじんと大根はいちょう切り、ねぎは小口切りにします。
豚肉やゴボウを先に油で炒めてから他の野菜を加えて炒め、その後だし汁を材料がひたひたになるくらい入れて煮ます。
ごぼうからアクが出るので、時々とりながら材料が柔らかくなるまで煮るのですが、煮えるまでの間他の副菜の用意をしていると良いですね。
豚肉や野菜が煮えていい匂いがしてきたら、お味噌を入れます。
お味噌の分量は一人分で梅干し大くらいの大きさです。
お味噌はお鍋に入れるレシピがありますが、一人一人のお椀に入れておくレシピもあります。
◆人気の豚汁
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最近はテレビで放映された味の素のCMでおなじみのレシピが受けているようですが、キャベツを加えて煮た豚汁が好まれているようです。
レシピ名は「山盛りキャベツの絶品豚汁」というのですが、ご飯のおかずにもなり、お肉とキャベツがもりもり食べられる豚汁というのは画期的です。
材料は豚バラの薄切りとキャベツ、にんじん、ねぎ、しょうがなのですが、ねぎ以外の野菜を先にごま油で炒めてから豚バラ肉を投入するのがポイントです。
豚汁に使う出汁とごま油は、味の素の「ほんだし」と「ごま油好きのごま油」です。
深夜食堂という漫画が原作のドラマが人気ですが、このドラマに出てくる食堂のメニューに欠かせない存在が、豚汁です。
お店のレシピにちょっとしたこだわりがあって、お味噌は赤味噌と白味噌を半量ずつ合わせた物を使っていて、出汁は昆布とかつお節でとるそうです。
中に入れる具は一口大にちぎったこんにゃく、にんじんと大根のいちょう切り、椎茸の薄切り、油揚げの細切り、ごぼうのささがき、豚バラ肉の薄切りです。
豚汁は一日の仕事を終えて帰った人を出迎えるための人気レシピでもあるのですね。
◆美活も出来る豚汁
豚バラ肉が入っていることで美活とは無縁に見える豚汁ですが、下ごしらえをすればバランスの良い一品になります。
豚バラ肉は炒めずに湯通しをして脂を抜いておいたり、油揚げの代わりにお豆腐を加えるとカロリーダウンになります。
さらにローカロリーにしたい時は、こんにゃくや茸類を加えると良いでしょう。
夏には目先を変わったなすを加えた冷やし汁なども好評なようです。
具材を小さめにしておくと、時短も出来るので良いでしょう。
豚肉は豚バラ肉だと脂が多いので、脂身が少ない物を選ぶとより美活効果がアップします。
最後にしょうがを加えると風味が良くなり、体が温まります。
◆煮物風豚汁
さつまいもは女性に人気がありますが、これを豚汁に加えると味噌の風味に甘いおいもが加わり、煮物風の豚汁が味わえます。
さつまいもは好みにもよりますが、大きめに切るとより満足度が増すでしょう。
豆乳を加えると一段とまろやかになります。
同じいも類では里芋がありますが、料理研究家の土井善治さんが新しい里芋を蒸かしたりレンジで加熱したものをキッチンペーパーで包んで手で軽く握るようにして、まんまるに整形してから鍋に投入すると、豚汁との相性が良くなるとおっしゃったそうです。
ジャガイモを入れるレシピもあるので、色々試してみましょう。
◆まかないのレシピ
ごぼうやにんじん、大根などの根菜、こんにゃくを下茹でするのがポイントのレシピ。
ニンニクのみじん切りと豚肉を油で炒め、柔らかく茹でてから流水にさらしておいた野菜やあく抜きしたこんにゃくを加えて昆布出汁で煮、お味噌の他にお酒、豆板醤、しょうゆ、砂糖を加えるそうです。
レンジで加熱しても良いですが、味は保証されるそうです。
まかないというだけあって、食べたら元気が出そうです。
◆新発想の豚汁
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豚汁は食べるお味噌汁、またはご飯のおかずになるお味噌汁にもなりますが、最近焼く豚汁のレシピが発表されたようです。
材料はお豆腐、糸こんにゃく、にんじん、ごぼう、大根、豚肉なのですが、下ごしらえした材料をフライパンの中に入れ、蓋をして7分から8分ほど蒸し焼きにします。
火が通ったら予め混ぜておいた味噌とマヨネーズを加えるだけ。
食べる時は七味唐辛子をふって出来上がりです。
作る時のポイントはお豆腐をつぶさないように混ぜること。
焼いた豚汁も興味がある人はぜひ試してみたいものですね。