おでん

【美味しいおでんの作り方】「お店」のような美味しいおでんを作る5つのコツ

寒くなってくると恋しくなるお料理の一つが「おでん」。

熱々のおでんをハフハフでいただくと、お腹だけでなく心まで満たされるような美味しい一品です。

でもなかなかお店でいただくときのように美味しいおでん作りができない……と、の作り方でお悩みの方も良いのではないでしょうか。

「時間をかけて煮込む」という単純な心がけだけでは、なかなか美味しいおでんはできません。

その先にある、美味しいおでんの作り方、コツをお伝えします!

【1】おでんは「お風呂」です

お風呂

おでんは、「具材のお風呂」と考えると良いでしょう。

お風呂のお湯が少ないと、体の上の方が冷えてしまってダメなのと同じように、おでんの具材も、たっぷりのおだしでゆっくりと味をしみこませていってあげる必要があります。

いい湯になるように、大きめのお鍋とたくさんのおだしを用意するのが間違いのない作り方です。

時間をかけて煮ていきますから、充分おだしの量に余裕がないと、おでんの具材が煮詰まってしまいます。

ひからびた大根など目も当てられませんから、広々とした「大浴場」につからせてあげるようにしてあげましょう。

煮詰まったときにつぎ足せるぶんまで、おだしを別に取っておくのが美味しいおでんの作り方のコツでし。

ぬるいお風呂は体が温まらなくて困りますが、熱すぎるのもたまったものではないですね。

実はおでんも同じで、ぐらぐら煮立たせてしまうと、おだしが濁ってしまうのです。

なんでお店のおでんのおだしは透き通っているの? 

と不思議に思っていた人も多いと思うのですが、そのヒミツは、おだしの温度にあったのです。

よく考えてみると、コンビニのおでんにしても、居酒屋のおでんにしても、ぐらぐら煮立ってはいませんよね。

ああいうお店のおでんは、ぐらぐらしない程度の絶妙な適温を保つような器具を使っているのです。

これを家庭のガスコンロで再現するのが難しいことが、おうちで作るおでんが「なんかちょっと違う」いちばん大きなポイントではないかと思います。

それから鍋ですが、家庭で作るおでんならば、やっぱり土鍋を使うのがベストではないでしょうか。

料理は雰囲気や見た目もとても大切です。

比較的廉価で手に入るものですし、もちろん中身が冷めにくいので、実用性も折り紙付き。

まだおうちにない方は、ぜひこれを機会に使ってみて下さい。

【2】おでんの具材はバラエティ豊かに

おでん

おでんなどの煮込み料理は、おだしに色々な具材の味が溶け出すところに楽しみがあります。

どれだけひいきの具材があったとしても、やはり鍋の中には色々なものが入っていないと、仕上がりの味が美味しいくなくなってしまいます。

ポイントは、具材をお野菜・お魚・お肉のグループに分けて、そのバランスを考えることです。

色々入れたつもりでも、それが全部お魚に由来するものであれば、味に膨らみが出てこず、美味しいおでんにならないのです。

お肉類が手薄になりがちですので、ここが注意のしどころでしょうか。

ウインナーなどは、色物と馬鹿にできないのです。

材料集めだって、美味しいおでん作り方の重要な部分を占めるんですね。

【3】固いものの下処理は本当に必要なものだけに

大根

おでんの具材の中でも、いちばん調理に気を使うのは、大根。

味がよく染みたものは最高ですが、下処理がきちんとされていないと、時間をかけて煮ても、なかなか深いところまで味が染みません。

必ず片面に十文字の切り込みを入れて、火が通りやすくしておきましょう。

面取りや下ゆでなどまでできれば万全ですが、もともと弱火で時間をかけて煮る時間的な余裕があるのであれば、無理にやらなくても、充分美味しいおでんが作れます。

面取りなどは、たくさん・早く作らなければならない、プロの作り方という面があるのです。

細々した作業が面倒と思って、美味しいおでんを作る機会が減る方が、もったいない! 

省いてもよい手間を省いたおでんの作り方で、ハッピーなお食事の回数を増やしちゃいましょう。

また、こんにゃくも、格子状の切れ目を入れておくと、同じように深く味が染みて、口に入れたときにも食べやすくなります。

まずおでんを作るときは、大根・固ゆで卵・こんにゃくといった固い具材から先に煮ましょう。

どれだけ時間がなくても沸騰してから弱火で30分は煮てから、練り物などの他の具材を投入します。

【4】おでんは煮れば煮るほど良いというものではない

おでん

煮込み料理というと、どうしても長い時間をかけたくなるものですが、どんな食材でも、長く煮ていけば、とうぜん美味しい成分はスープの中に溶け出していってしまいます。
(だから逆にスープを作るときこそ時間をかけなければいけないのですね)

特に練り物は煮すぎに注意。20分も加熱すれば充分で、それ以上煮てしまうと、食べたときの美味しい味が抜けてしまいます。

また、はんぺんは煮るとすぐにぺちゃんこになるので、食べ始めてから温めるというくらいでないと、その独特の食感を楽しむことができません。

一つひとつの具材に応じた作り方を心がけるのが、おでんの達人への第一歩です。

しっかり美味しい味を染みこませたい! 

というあなたには、火を止めて一晩おくのが、煮崩れなどの心配もなく、優れた作り方と言えます。

おだしが冷めるときおでんの具材に美味しい味が染みこむタイミングなのです。

「適温」ができるだけ長く続くように、バスタオルや新聞紙でお鍋を巻いて、ゆっくり冷ます作り方をする人もいるそうですよ。

こうすれば、たしかにお店の作り方に近づきますね。

【5】タイミングは大根と卵で見極める

卵

味をきちんと染みこませて美味しいおでんにする作り方は、味付けのタイミングにもあります。

調味料の味は、ある程度おでんの具材が煮えてから鍋に加えた方が、具材に浸透しやすいです。

目安は、大根の色が透き通ってきたころ。

そして、卵におだしの色が移ってくれば、もういただいても大丈夫。

どれくらいまで煮込んで、染みこんだ味を濃くするかは、お好み次第です。

それぞれの「家庭の味」を楽しんで下さいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

みんなで美味しいおでんを囲むと、冬の思い出が一つ増えるような気がしますね。

シンプルな料理ほど奥が深いものですが、おでんの作り方もちょっとしたことを重ねていくだけで、段違いに美味しいものができるようになります。

必要な手間をしっかりかけて、美味しいおでんの作り方を実践して幸せな冬のひとときをお過ごしください。

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